韓国の健康な男性なら避けて通れない「兵役義務」
韓国は朝鮮戦争によって、南北が分断した状態です。
北朝鮮とは「冷戦」が続いており、いつ戦争が起こってもおかしくない状況。
そのため、韓国に生まれ、韓国の国籍を持っている成人男性には兵役義務というものがあります。
満18歳を迎えると徴兵検査対象者となり、心理検査や身体検査、適性検査など様々な検査が行われ「この人は入隊できるのか」と判断が行われます。
その後、満28歳を迎えるまでに入隊通知が届くので、その通知に従い入隊。
芸能人では通知がくるまで入隊を待っている方がほとんどですが、大学在学中に入隊をする方や海軍や空軍などを希望する方は自ら入隊を申し出ることもできます。
BTSジンが入隊延期!本当はいつ入隊する予定だった?
韓国では芸能人であっても財閥の息子であっても、必ず入隊をしなければなりません。
その一方で、法改正によって「国益に大きく貢献した大衆文化芸術人」に限って今年6月から入隊延期が認められるようになりました。
BTSは2018年に花冠文化勲章を受賞しているため、入隊延期が可能に。
その結果、ジンは当初2021年12月に入隊予定でしたが延期。
しかし、この法改正に当てはまる大衆文化芸術人が現在、BTSしかいないため世の中からは「BTSだけのための法改正」と批判の声も出ています。
■BTSジンはいつ入隊するの?
入隊延期をしたBTSジンですが、その期間は2022年12月末まで。
兵務庁の関係者は「誕生日に関係なく満30歳となる2022年12月31日まで延期が可能」と明かしており、2022年12月31日までは完全体での活動ができます。
他のメンバーも全員入隊を延期したと報道されていますが、最年長のジンと最年少のジョングクで5歳の差があるため、全員が延期をするとそれだけ空白期が長くなりますね。
そのため、マンネ組(末っ子組)と呼ばれるジミンとテテ、ジョングクは入隊延期はせず出来る限りグループの空白期を短くするのでは?と予想されています。
韓国アイドルが入隊延期をした事例はあるの?
BTSのジンは入隊の延期を発表しましたが、韓国アイドルが入隊を延期するのはごく一般的なことでした。
現在はその数も少なくなりましたが、以前はみんな当たり前のように入隊を延期。
特にグループに所属している場合は、デビュー〇周年イベントなどが予定されていたり、ワールドツアーが予定されていることもあり、入隊を延期するケースも。
しかし、20歳で入隊通知が届き26歳まで延期するというような極端なことはなく、せいぜい半年から1年ほどの延期(期間は自分で決められない)が多かったようです。
■兵役法改正により現在は入隊延期をしない人が多数
その一方で、現在は入隊延期をしない芸能人が多いです。
以前は満30歳になるまでに入隊をすれば問題ありませんでしたが、兵役法改正により現在は満28歳までに入隊をしなければなりません。
デビューした年齢にもよりますが、入隊を延期するよりも早く行って早く帰ってきた方が良いという声が圧倒的に多いです。
そのため、あえて早い段階で自ら入隊を希望し、入隊してしまうというアイドルもいます。
またグループでの空白期を短くするため、満28歳を迎えていないものの全員が早めに入隊をするケースも珍しくありません。
■以前よりも入隊期間が短くなった
また、現在入隊延期をする人が少なくなったのには入隊期間も関係しています。
以前は2年間、部隊によってはそれ以上の入隊期間がありました。
しかし、現在は入隊者の多くが入る陸軍と海兵隊で18カ月、海軍で20カ月、空軍で21カ月となっています。
駅や役所で代替服務をする社会服務要員でも21カ月という期間なので、以前と比べると陸軍に関してはなんと半年も早く除隊できることに。
芸能人の除隊ニュースを見て「もう除隊?」と驚くのは、このためですね!
韓国に生まれたのに兵役に行かないとどうなるの?
以前に比べ服務期間も短くなった韓国の軍隊ですが「兵役に行かないとどうなるの?」と疑問を感じた方もいるかもしれません。
冒頭でご紹介した通り、韓国に生まれた男性(韓国国籍の男性)なら全員に兵役義務があります。
そのため「行かない」という選択肢はなく、本人が「行く」「行かない」を決めることはできません。
しかし、軍隊も鬼ではないので過去に大きな病気で後遺症を持っていたり、ケガによって正常に訓練ができないと判断した場合は入隊が免除になることも。
入隊に関してはランクがあり、現役入隊の他に駅や役所などで働く社会服務要員(公益勤務)、万が一戦争が起きた場合だけ招集される戦時勤労役、そして完全免除に分けられます。
完全免除に関しては身長が140cm以下や日常生活に困難をきたす身体障害者、また北朝鮮からの脱北者に限られます。
■BTSのSUGAは社会服務要員で代替勤務になる可能性も
BTSの中で、現役入隊ではなく社会服務要員での入隊の可能性があるのはSUGAです。
SUGAは過去の怪我のため、肩の手術を行いました。
現在はリハビリも終え、コンサートでダンスも披露していますが社会服務要員になる可能性が高め。
これは本人の希望ではなく、あくまで軍隊側が健康診断を経て判断します。
■怪我や病気での除隊に意外と世間は冷たい…
その一方で、現役入隊後に訓練中に負傷し、除隊をするという人もいます。
また軍隊から「あなたは健康上の問題で入隊できない」と言われても、韓国に生まれた男性として入隊したい!という方も多いです。
実際、俳優のユアインは骨腫瘍によって完全免除になりました。
それでも入隊の意志は強く、再度検査を行ってもらうもやはり「入隊はできない」と言われることに…。
日本人からすると「それなら仕方ない」「健康第一だから」と思いますが、韓国では意外に冷たい反応。
本人の意思ではなく、健康上の問題で入隊が免除されたにも関わらず、批難の声を浴びせる方がとても多いです。
特にアイドルを始めとした芸能人は、コンサートやドラマなどで通常の活動をしているため「軍隊に行きたくないだけでは?」と言われることも少なくありません。
韓国の兵役は以前に比べるとだいぶ緩くなっていた♡
BTSジンの入隊時期やこれまでの入隊延期の例などをご紹介しました。
BTSはジンが入隊を延期したことにより、2022年12月末までメンバー全員で活動できるようになりました。
昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、コンサートがなかなかできないこともあり、入隊延期を決断したようですね。
その一方で、現在の入隊は以前と比べかなり緩くなっています。
以前は軍内にある公衆電話で1日何分など限られた時間しか電話をすることができませんでしたが、現在はスマホの持ち込みも可能に。
使用できる時間帯は限られていますが、これは大きな変化ですね。
また昔は芸能人の中にも“兵役逃れ”を試みた方が多かったですが、最近では除隊後にその生活を「とても良かった」と語る人も。
正直、女性や韓国人以外には知ることができない韓国の軍隊ですが、その中はファンが想像しているほどひどくなく、一生を共にする親友を作る人も多いです。
BTSはジンを始め、今後全員が入隊を控えているのでまずは2022年末まで少しでも多く完全体で活動してくれることを楽しみにしていましょう!