市販のセルフヘアカラー剤は髪の毛が傷む?
市販のセルフヘアカラー剤は髪の毛が傷むと言われていますが、実は美容室のヘアカラーも髪の毛が傷みます。
どちらも髪の毛に強い成分を与えるため、どうしてもダメージは避けられないもの。
市販のセルフヘアカラー剤は揮発性の低いアルカリ剤が使われており、弱酸性の髪の毛や頭皮には刺激が強いため、ダメージがより大きくなります。
一方、美容室のヘアカラー剤にもアルカリ剤が使われていますが、こちらは揮発性の高いもの。
揮発性が高いとカラー剤の臭い特有の匂いはするものの、過酸化水素で濃度を調整することができます。
過酸化水素は数値が高ければ高いほど、染まる力が高い一方、キューティクルを開く力やメラニンを失ってしまう力も高くなるため、美容室では1.5~6%の間で調整しています。
しかし、市販のセルフヘアカラー剤は過酸化水素の濃度が6%で一律のため、もっとも強い濃度で髪の毛を染めている=それだけダメージが大きくなるということになります。
■泡カラーは特に髪の毛が傷む?
市販のセルフヘアカラー剤には乳液のようなミルクタイプと泡タイプ、トリートメントタイプがありますが、中でも髪の毛が傷むのは泡タイプと言われています。
泡タイプのセルフヘアカラー剤は、シャンプーをするように髪の毛に揉み込むだけで髪の毛がムラなく染まるのが嬉しいポイント。
しかしクリームタイプとは違い、界面活性剤の効果によってアルカリ成分が紙の内部まで浸透してしまうため、髪の毛を傷める成分も吸収されやすいのが特徴。
セルフヘアカラー剤による髪の毛へのダメージを抑えるなら、泡タイプだけは避けるようにしたいですね。
市販のヘアカラー剤でも大丈夫!ダメージが少ない染め方は?
■カラー剤にトリートメントを混ぜる
髪の毛が傷むことは分かっていても、値段の安さと手軽さからセルフヘアカラー剤を選ぶ方が増えています。
冒頭でご紹介したように、セルフヘアカラー剤は美容室のヘアカラー剤よりは傷むものの、いくつかコツを掴むことでダメージを減らすことができます。
そのひとつがセルフヘアカラー剤にトリートメントを少し混ぜること。
ヘアカラー剤の脱色力によるダメージを緩和させるための方法で、シャンプーを一滴だけ混ぜているという美容室もあるようです。
ただ、こちらはトリートメントとヘアカラー剤のバランスが悪いと、髪の毛が均一に染まらないこともあるので注意が必要。
一方、多少トリートメントを混ぜても、髪の毛を染める効果自体は落ちないようです。