ホテルウエディングはスタッフが多く、細部にまで目が行き届いていると感じました。お料理を出すタイングはもちろん、お客様一人ひとりに目を配られ、まさにかゆいところに手が届くおもてなしです。
とはいえ披露宴は、様々な演出やセレモニーでスタッフは準備に大わらわ。いつハプニングが起こっても不思議ではありません。そこで今だから言える披露宴のエピソードをご紹介しましょう。
■お料理で…。
披露宴でのお料理は、お祝いの席にふさわしい華やかな盛り付けも魅力です。フランス料理や和食が多い中、その日は披露宴では珍しい中華料理。大皿に盛られたお料理を、お客さんの目の前で取り分けてテーブル席へ。運ばれてきたのは海老のチリソース。取り分けるときにハプニングは起こりました。海老のチリソースの下には、春雨を揚げたような白いものが。この白い物体がクセモノで。
スタッフの方が大きなスプーンとフォークで取り分けるも、春雨が絡まって思うように取れず、時間は経つばかり。そのうち出席者の目は、春雨と悪戦苦闘するスタッフに。オープンしたばかりのホテルでのエピソードでした。
■司会者は新郎の友人?!
一流ホテルの司会は、局アナや元局アナ、フリーアナウンサーが一般的です。しかし希に新郎新婦の友人が司会をされる場合があります。その日は新郎の友人が司会。慣れない大役の友人司会者さんは、披露宴会場のキャプテンの合図を見る余裕もなく、必死で文面を読まれていました。
次第にセレモニーとコメントがズレはじめます。さらにコメントだけが次のセレモニーへ。無意識のネタばらし状態です。プロの司会者さんは、進行表があるとはいえ、時間やタイミングを見ながら司会進行されているのは、さすがプロの技ですね。
■せっかくの生演奏が…
披露宴を盛り上げるために欠かせないBGM。セレモニーやお食事ご歓談、余興のカラオケに至るまで、音楽無しでは披露宴は盛り上がらないといっても過言ではありません。披露宴の音楽は、エレクトーンやピアノなど生演奏、ホテルが用意してある音楽もあります。
ハプニングは、予定に無い曲の生演奏中に起こりました。楽譜の記号を見落とし、明るいはずの曲が悲しい曲に。またある時には、エレクトーンのドラム機能を楽譜に従いセットしていたにもかかわず、その曲は途中から曲調が変わり、ズレたまま何もなかったかのように演奏を終えたなど、生演奏ならではのハプニングも。
生演奏は、クライマックスには曲のサビの部分を、新郎新婦が高砂席に着くときは曲のエンディング部分を使うなど、CDでは出せない演出ができます。とはいえ生身の人間ゆえ、音を外してしまうデメリットもあります。