以前に比べ服務期間も短くなった韓国の軍隊ですが「兵役に行かないとどうなるの?」と疑問を感じた方もいるかもしれません。
冒頭でご紹介した通り、韓国に生まれた男性(韓国国籍の男性)なら全員に兵役義務があります。
そのため「行かない」という選択肢はなく、本人が「行く」「行かない」を決めることはできません。
しかし、軍隊も鬼ではないので過去に大きな病気で後遺症を持っていたり、ケガによって正常に訓練ができないと判断した場合は入隊が免除になることも。
入隊に関してはランクがあり、現役入隊の他に駅や役所などで働く社会服務要員(公益勤務)、万が一戦争が起きた場合だけ招集される戦時勤労役、そして完全免除に分けられます。
完全免除に関しては身長が140cm以下や日常生活に困難をきたす身体障害者、また北朝鮮からの脱北者に限られます。
■BTSのSUGAは社会服務要員で代替勤務になる可能性も
BTSの中で、現役入隊ではなく社会服務要員での入隊の可能性があるのはSUGAです。
SUGAは過去の怪我のため、肩の手術を行いました。
現在はリハビリも終え、コンサートでダンスも披露していますが社会服務要員になる可能性が高め。
これは本人の希望ではなく、あくまで軍隊側が健康診断を経て判断します。
■怪我や病気での除隊に意外と世間は冷たい…
その一方で、現役入隊後に訓練中に負傷し、除隊をするという人もいます。
また軍隊から「あなたは健康上の問題で入隊できない」と言われても、韓国に生まれた男性として入隊したい!という方も多いです。
実際、俳優のユアインは骨腫瘍によって完全免除になりました。
それでも入隊の意志は強く、再度検査を行ってもらうもやはり「入隊はできない」と言われることに…。
日本人からすると「それなら仕方ない」「健康第一だから」と思いますが、韓国では意外に冷たい反応。
本人の意思ではなく、健康上の問題で入隊が免除されたにも関わらず、批難の声を浴びせる方がとても多いです。
特にアイドルを始めとした芸能人は、コンサートやドラマなどで通常の活動をしているため「軍隊に行きたくないだけでは?」と言われることも少なくありません。
韓国の兵役は以前に比べるとだいぶ緩くなっていた♡
BTSジンの入隊時期やこれまでの入隊延期の例などをご紹介しました。
BTSはジンが入隊を延期したことにより、2022年12月末までメンバー全員で活動できるようになりました。
昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、コンサートがなかなかできないこともあり、入隊延期を決断したようですね。
その一方で、現在の入隊は以前と比べかなり緩くなっています。
以前は軍内にある公衆電話で1日何分など限られた時間しか電話をすることができませんでしたが、現在はスマホの持ち込みも可能に。
使用できる時間帯は限られていますが、これは大きな変化ですね。
また昔は芸能人の中にも“兵役逃れ”を試みた方が多かったですが、最近では除隊後にその生活を「とても良かった」と語る人も。
正直、女性や韓国人以外には知ることができない韓国の軍隊ですが、その中はファンが想像しているほどひどくなく、一生を共にする親友を作る人も多いです。
BTSはジンを始め、今後全員が入隊を控えているのでまずは2022年末まで少しでも多く完全体で活動してくれることを楽しみにしていましょう!