ビタミンAは肌に潤いを与え、皮膚の活性化などアンチエイジング効果が高いですが、ビタミンAを摂取するときの注意点をチェックしておきましょう。
美しい肌になりたいからといって、ビタミンAを多量に摂取すると、過剰症として肝障害を起こす恐れがあります。食品から摂る程度は問題がありませんが、サプリメントやビタミン剤で補う場合は、用法や容量を守りましょう。
妊婦さんや妊娠を望んでいる場合の過剰摂取は、胎児に悪影響を及ぼすという報告もされています。ビタミンAは美肌効果だけでなく、免疫力を高め健康な体を維持していくためにも大切な栄養素ですが、摂りすぎには注意が必要です。
ビタミンAの欠乏
ビタミンAが欠乏すると、様々な症状が現れてきます。その中でも代表的な欠乏症といえば、暗いところで目が見えなくなる「とり目」。ビタミンAは目の健康をはじめ、体力の維持や増進、美容にも効果が期待される栄養素です。
ビタミンAの欠乏は、抵抗力が弱まり細菌やウイルスに感染しやすくなるなど体への影響だけでなく、皮膚や粘膜の乾燥、角質化など肌トラブルの原因にもなります。
肌が乾燥してカサカサになる原因は、気候や湿度のせいだけではないかも。もしかするとビタミンAの欠乏かもしれませんよ。
ビタミンA反応とは?
ビタミンA反応はビタミンAが不足しているときに、たくさん摂取したことで起こる反応です。一見、肌荒れにも似た症状が出るため、アレルギーでは?と考えがちですが、実は肌の新陳代謝が行われるときに起こる症状です。ビタミンA反応は出ない人がほとんどですが、もし反応が出た場合もネガティブにならず、新しい細胞が作られている期間と考えましょう。
■症状
ビタミンA反応の症状は、かゆみやほてり、赤み、吹き出物など、一般的な肌荒れに似た症状が起こります。このような症状は一過性のことが多く、約一週間で治まります。ただ元からアトピーやじんましんなど、皮膚疾患がある場合は長引くこともあります。
ビタミンA反応の症状は肌荒れとは違い、肌がビタミンAに馴染んでくると次第に治まってきます。ビタミンA反応が起こる原因は、ビタミンAが不足していた肌にビタミンAが急に入ることで、肌が活性化されるからです。
ビタミンA反応の症状が出るのは、ごくわずかというデータもあります。ビタミンA反応が出たから不安になるのではなく、症状が出るのは細胞が活性化されている証拠です。