シングルマザーの生活
まずは、シングルマザーという選択をした女性の生活を見てみましょう。子供の年齢や人数により生活の状況は違いますが、小さい子供がいる家庭では、子供の身支度をし、保育園に送り届けて仕事に向かいます。夕方仕事が終わると保育園のお迎え、買い物を済ませ帰宅。
夕食を作り子供との夕食でホッと一息も束の間。その後も子供をお風呂に入れ寝かしつけ、洗濯など、目まぐるしく一日は過ぎてしまいます。一見、共働き家庭と違いは無いように見えます。
しかし子供が成長するにつれ、子供にはあまり手がかからなくなりますが、部活や塾、進学など、何かと出費が増え、経済的な悩みや不安が大きくなります。
シングルマザーの収入
シングルマザーの悩みで最も多いのが、収入です。シングルマザーの大半が、パートや非正規労働と言われています。その背景にあるのが一人親ということで、小さい子供のがいると急に欠勤になることもあり、正社員という選択肢が難しくなると考えられるからです。
収入もさることながら、今まで夫の収入を中心に家計をやりくりをしていた女性にとって、シングルマザーになったことで家賃や光熱費など、目に見えていなかった出費がかさみ、お金が足りないという悩みになっている場合も少なくありません。
シングルマザーの悩み【貧困】
貧困はシングルマザーの家庭の悩みだけにとどまらず、社会問題化しています。ひとり親世帯の半数以上が貧困に悩まされています。現代は共働きが一般的な中、女性一人の収入で家族を養うのは容易ではありません。そこでシングルマザーの仕事や養育費の実態を見てみましょう。
■仕事
シングルマザーの仕事は、パートや派遣など非正規労働者が大半を占めるというデータがあります。元々、パートで働いていた主婦が離婚や別居をしたため、仕事を探す時間が無くそのまま働き続けている人、子供が小さいため正社員で働くことが難しいなど、事情は様々です。
しかし働き方改革により、2020年4月より中小企業でも、すべての労働者に有給休暇取得が義務化されています。また2021年4月より「同一同労同一賃金」が適用されます。さらに労働者側が希望すれば社会保険加入もできます。
子供のために仕事を休むことが多く、正社員は難しいと思っている人も、有給休暇を使って欠勤をカバーしましょう。また非正規社員でも有給休暇の取得が義務化されているため、付与日数以内なら給料は発生します。パートで収入が少ないという悩みがある女性も、労働基準法を知っておくことで、経済的な悩みは軽減されることでしょう。
■養育費
シングルマザーが養育費をもらっていない割合は、半数以上とも言われています。夫と関わりたくないや子供と会わせてたくない、請求しても払ってもらえないなど理由は様々です。しかし養育費は子供にとって当然の権利です。法律上、親は子供に対して生活保持義務があると記されています。
養育費の金額は法律で決まりはありませんが、親は養育する義務、子供は養育費を貰う権利があります。養育費を請求する場合は「養育費算定表」を用いて金額を決める方法もあります。
悩みは一人で抱えない
シングルマザーの悩みは金銭面だけでなく、子育てや世間の目など、実際にシングルになったからこそ気付く悩みがたくさんあります。現代はシングルマザーは珍しくなく、無料で相談できる窓口も増えています。
国が運営するサービスや地方自治体の役所、さらには無料弁護士相談など、電話やメール、対面など生活スタイルに合わせて相談ができます。シングルマザーの悩みは、ママ友に話しても理解されないどころか、自己責任のように受け止められる場合があります。
悩みは一人で抱えず役所の相談窓口や無料の弁護士相談など、専門の方のアドバイスを受けましょう。その上で、請求できるもの、申請できるものの手続きをすることで、悩みの軽減が期待できます。
シングルマザーになる前に
シングルマザーになって、こんなはずではなかったと思うことの多くは、経済的な悩みと言われています。小さな子供がいるシングルマザーは、パートや派遣などの非正規社員が多く、生活への不安が大きな悩みとなってしまいます。
その場の感情で離婚や別居をするのではなく、シングルマザーになったらどれくらい生活費が必要なのか、養育費は支払ってもらえるのかなど、シミレーションしてみましょう。確実に生活費や養育費を支払ってもらうには「別居調停」や「婚姻費用分担調停」の申し立てをして、支払いが滞らないようにしておくと、経済的な悩みは解消されるでしょう。
まとめ
シングルマザーは仕事や子育てを一人で抱え込むため、悩みが多くなってしまいます。その中でもシングルマザーの貧困は社会問題として取り上げられるほどです。小さい子供がいる家庭では正社員として働くことが難しく、パートや派遣社員など非正規の仕事になってしまい、お金の悩みや不安は尽きません。
さらに養育費が支払われていないケースも多く、子供の将来への不安もあります。シングルマザーという現実に向き合って後悔する人も少なくありません。
一時の感情で離婚や別居をしてしまうと、生活費が足りなくなり一人で悩むことになってしまいます。様々な事情でシングルマザーという選択をする場合は、事前に生活費の試算をし、養育費の請求、申請できる手当をチェックして、貧困の悩みを解決してから行動しましょう。