■第三段階・社会的欲求
第二段階・安全欲求が満たされると、第三段階・社会的欲求を求めるようになります。社会的欲求とは、集団に属したい・仲間がほしいなど、社会的な繋がりが欲しい欲求です。この欲求が満たされなければ孤独感を感じ、不安を持つようになるでしょう。
ここまでの欲求は、低次欲求といい、外的に満たされたいという欲求です。次段階からは、内的に満たされることを求める高次欲求といい、心的欲求へと上がっていきます。
■第四段階・尊厳欲求
第三段階までの低次欲求を満たすと、次は高次欲求(内的な欲求)を求めるようになります。第四段階は、尊厳欲求といい、承認欲求とも言います。社会的に認められたい・他者から尊敬されたいという欲求です。
■第五段階・自己実現欲求
第四段階・尊厳欲求が満たされると、第五段階・自己実現欲求を求めるようになるでしょう。これは、他者に何かを求めることではなく、自身の持つ能力を最大限に引き出して創造する・活動を始めるという欲求で、自分の成長に強く関心を持つようになります。
また、マズローは晩年に、五段階の更に上に、もう一つの段階があると発表しています。自己超越という段階で、人工の2%しか到達していない欲求だと言われており、見返りを求めず、ただ貢献している状態のことをいうそうです。
マズローの欲求提唱者 アブラハム・マズロー
アブラハム・マズロー(1908-1970)は、アメリカの心理学者で、人間性心理学の生みの親とされています。特にマズローの欲求の段層を主張し、5段階のピラミッドで知られるようになりました。マズローは多くの著作を残し、著書、雑誌論文は100を超すと言われています。