臭いも気になる!脇汗の原因は?
■①体温を下げるため
脇汗に限らず、私たちの身体は体温調節のために汗をかく機能が備わっています。
特に運動をした時、気温が上昇した時、風邪をひいた時に脇汗が気になるという方が多いはず。
これらは「温熱性発汗」と呼ばれ、汗を出すことによって体温を下げるという働きを意味します。
その汗はサラッとしており、実は臭いもほとんどありません。
しかし、その後細菌や皮脂などと合わせることによって臭いが発生し、より脇汗が気になってしまうというわけです。
■②精神的な緊張
脇汗の原因のひとつとして、精神的な緊張も挙げられます。
大切な会議や試験、発表会の直前から「脇汗が止まらない」という経験をしたことはありませんか?
普段、特に脇汗が気にならないのに急に脇汗が止まらないこともありますよね。
これらは「精神性発汗」と呼ばれ、過度な緊張やストレスを受けることによって脇汗が発生します。
中でも脇はアポクリン腺が集中しているため、脇汗が出やすいのがポイント。
特に脇汗は臭いの原因となる脂質などを含んでいるため、他の部分から出た汗に比べると臭いが気になるのが特徴です。
脇汗をかきやすい人の特徴は?
スポーツや試験などの場ではなく、年間を通して常に脇汗が気になるという場合は「多汗症」の可能性があります。
脇汗をかきやすいというレベルにもよりますが、日常生活に支障をきたすほどの脇汗の場合は多汗症を疑いましょう。
多汗症には2つのタイプがあり全身の汗が多い「全身性多汗症」と、特定の部分だけの汗が多い「局所性多汗症」があります。
特に脇汗は「局所性多汗症」の場合が多く、皮膚科などで検査をすればその結果を知ることができます。
決して深刻な病気ではありませんが、どうしても脇汗をかきやすい、脇汗に何十年も悩んでいる、脇汗によるストレスで日常生活が困難、という場合は一度皮膚科を尋ねてみましょう。