ちなみに、こちらの実はデーツによく似ていますがナツメです。
デーツは「ナツメヤシ」で、「ナツメ」とは全く別物!
見た目がよく似ていますが、デーツはヤシ科の果実であり、ねっとりとした濃い甘さがポイント。
よく熟した干し柿のような風味もあり、とにかく甘さが強めです。
一方、ナツメは韓国や中国でよく食されるもので、日本でも栽培されています。
漢方薬の材料としても知られ、こちらはクロウメモドキ科でありさくらんぼのように実るのが特徴。
胃腸の働きを助けることから、韓国では参鶏湯(サムゲタン)にも入っていますね。
アガベシロップやデーツシロップは血糖値が上がりにくいって本当?
■血糖値を左右する「GI値」とは?
アガベシロップやデーツシロップは、血糖値が上がりにくいと言われています。
血糖値を左右するのは「GI値」なのですが、そもそも「GI値って何?」という方も多いはず。
GI値とはグリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、食後の血糖値の上昇を示す数値のこと。
血糖値が急激に上昇する場合は高GI値、おだやかなカーブを描くものは低GI値と呼ばれその基準はGI値55以下になります。
日本蕎麦やさつまいもなどが低GI値の代表ですが、アガベシロップやデーツシロップの数値はいくつなのでしょうか?
アガベシロップのGI値は28、デーツシロップのGI値は30~50程度になります。
ちなみに一般的な砂糖(上白糖)が109、コーヒーなどに入れるグラニュー糖が110、ハチミツが85、メープルシロップが73なのでアガベシロップやデーツシロップがいかにGI値が低いか分かると思います。
■血糖値が上がりにくいとどんな効果があるの?
アガベシロップやデーツシロップは低GI値で、血糖値が上がりにくいことが分かりました。
では、血糖値が上がりにくいとどのような効果があるのでしょうか?
私たちの体は血液中に糖が入ると、インスリンによって血糖が多くの組織に取り込まれます。
多くの糖を摂取した場合、インスリンが通常より多く分泌されますが、インスリンは脂肪合成を高め、脂肪分解を抑制する作用を持っているのが特徴。
そのため、高GI値の食べ物を食べることで脂肪が蓄積されやすくなってしまいます。
また、高GI値の食べ物は血糖値が急上昇するだけでなく下がらない状態が長く続くため、これが慢性的になると糖尿病になることも。
ダイエットや糖質制限だけでなく、糖尿病や生活習慣病を予防する上でも低GI値の食べ物を積極的に取り入れましょう。